カッシア・フィスツラの種子

カシア・フィスツラ（Cassia fistula）は、一般にゴールデンシャワーツリーとして知られており、鮮やかな黄色のトランペット形の花が房状に垂れ下がる美しい象徴的な花木です。この木はインド亜大陸原産であり、世界中の熱帯および亜熱帯地域で愛される観賞用の樹木となっています。

カシア・フィスツラは、中型から大型の落葉樹で、通常高さは9メートルから12メートル（30〜40フィート）に達しますが、中にはそれ以上に成長するものもあります。優雅で広がりのある樹冠が特徴で、鮮やかな黄色の花房が垂れ下がります。花は筒状で、5枚の花弁と中央に雄しべの束があります。満開時には、その華やかな花がまるで黄金のシャワーのように広がり、この木の一般名が付けられました。

開花期は気候や場所によりますが、一般的に晩春から初夏にかけてです。開花期の前後に葉を落とし、枝が裸の状態となることで、鮮やかな黄色の花房が際立ちます。

花が散ると、長さ最大0.6メートル（2フィート）に達する円筒形の莢（さや）が実ります。この莢には多数の濃い茶色から黒色の種子が含まれ、繁殖に用いられます。熟すと莢は乾燥して割れ、種子を放出します。

カシア・フィスツラは華麗な花の美しさだけでなく、多くの地域で文化的な重要性も持っています。タイの国樹であり、インドのケララ州の州花でもあります。

その見事な美しさと文化的価値から、熱帯・亜熱帯地方の庭園、公園、街路樹としてよく植えられています。黄金色の花と優美な姿は、どんな景観にも魅力的なアクセントを加え、その気品と自然の輝きを今も大切にされています。

写真は成木を示しており、販売対象は種子ですのでご注意ください。